浄化槽法で年1回の清掃が義務づけられています。(小型合併処理浄化槽)法定回数の清掃を怠ると、都道府県知事から改善措置や使用停止を命ぜられる可能性があります。この命令に違反した場合、6カ月以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられます。
法定検査は浄化槽法で定められた、受けることが義務化されている検査です。保守点検・清掃が適正に実施され浄化槽の機能が正常に発揮されているかを判断するためには必要な検査であり、自動車に例えると車検にあたります。適正に処理されていることを証明してくれます。
微生物の働きで綺麗な水に変身します。一般的な浄化槽では、 ①汚水に含まれる固型物を分離します。 ②ブロワを用い、微生物の働きで汚水を浄化します。 ③浄化された水を殺菌消毒して河川等へ放流します。 上記のようにトイレや台所からの排水が綺麗な水へと処理されます。
地域の環境保全の為に合併浄化槽をおすすめします。みなし(単独)浄化槽は、台所やお風呂の排水をを処理しないため、合併浄化槽に比べ生活排水が環境に与える影響が非常に大きいことが判っています。合併浄化槽へ転換することで川や水路にヘドロがなくなった事例もあります。また各自治体ではいろいろな制度で合併浄化槽への転換を推進しておりますので、地元自治体の浄化槽担当窓口へ問い合わせ下さい。
詰まらない頻度で取り除き生ごみと同様に処理してください。使用状況によりそれぞれのお宅で違いますが、詰まり防止のため、月に1~3回定期的に掃除する必要があります。阻集装置(カゴ)内に溜まった油脂や髪の毛は新聞紙などの上で取り除き、生ごみと同じように水気を切って燃えるゴミで出して下さい。
地域の水環境のために適正な維持管理を行う事です浄化槽法には浄化槽の種類によって、保守点検や清掃の回数、技術上の基準が定められております。浄化槽に対する知識がないと適正な維持管理が実施できないため、都道府県に登録された保守点検業者や地元自治体から許可を受けた清掃業者、都道府県から指定された法定検査機関がそれぞれの役割を連携しながら実施し、地域の生活環境の保全と公衆衛生の向上を図っております。また、使用者は異物や油脂、多量の洗剤等を流入させない様、適正な使用を心掛けてください。
3年間の保存義務があります。管理者(お客様)の保存期間は3年となっております。法定検査時に保守点検と清掃の記録票が必要となりますので、ファイルや封筒などに入れ、大切に保存をお願いします。紛失された場合は、ご契約の保守点検業者または清掃業者へご相談下さい。
「浄化槽使用休止届」という制度があります当面の間、浄化槽を使用しない場合は、「浄化槽使用休止届出書」を自治体に提出する必要があります。休止する場合はバキューム車にて浄化槽内を一度すべて空にし、水を張っておく必要があります。(清掃作業後、ブロワの電源は切っておきます。) 再び浄化槽を使用する場合は、「浄化槽使用再開届出書」を自治体に提出し、維持管理を再開する必要がありますので、保守点検業者へご連絡下さい。
ある程度の荷重に耐える蓋もありますが、経年劣化などにより割れてしまう例もありますのでお勧めできません。基本的に次のQ&Aに示すように、浄化槽の上部を予め車庫使用を目的とした設置工事が必要となります。
浄化槽の設置段階から車庫使用目的とした工事が必要です。浄化槽は均等な圧力下では頑丈ですが、荷重のバランスが崩れると隔壁・内部設備の破損等の原因となる場合があります。車庫使用とするためには、支柱工事、鉄筋スラブ工事、耐荷重マンホールが必要です。詳細は浄化槽を設置された業者又は保守点検業者にご相談下さい。なお、維持管理に際しては車の移動をお願いします。
安心して服用下さい。担当者に服用の旨、お知らせ頂ければ幸いです。微生物が水を綺麗にしている為、服用されるお薬が微生物に影響し、水質に影響が出る場合があります。保守点検の目安として助かる場合もありますので、服用の旨をお知らせ頂ければ幸いです。
浄化槽は何でも処理出来る便利な箱ではありません。水に溶けない紙類、ティッシュやオムツ、生理用品、タバコの吸い殻などは流さないようお願いします。また、多量の油類や多量の洗剤は控え目にお願いします。また、不要になった食用油、灯油、殺虫剤などは捨てないで下さい。浄化槽設備の目詰まりや処理機能が低下する場合があります。
通常の使用量(標準使用量)でお使い頂き、使用し過ぎにご注意下さい。保守点検時に影響が出ているようであれば、使用量を減らしていただくようお願いさせていただきます。
量に注意してご使用ください。適度な量や時々の使用であれば問題ないと思いますが、使用されたら多めの水で洗っていただければ問題ないと思われます。保守点検時に影響が出ているようであれば、使用量を減らしていただくようお願いさせていただきます。どうしても強い洗剤を多量に使用される場合は、中和処理が必要になります。保守点検業者にご相談下さい。
商品にもよりますがご使用ください。硫黄化合物の含まれている入浴剤は臭気トラブルの原因や、槽そのものを劣化させるおそれがありますので使用は避けてください。それ以外で市販の入浴剤を適量使用されていれば問題ありません。ただし、多量に入れると浄化槽内の水に色が付き、水質検査の時など透視度の測定値が低下することがありますので注意をお願いします。
臭気が逆流しているためです。封水をする事で止まる可能性があります。手洗い場などを長期間使用されていない場合、浄化槽からの臭気を防ぐトラップ升の封水が蒸発している場合があります。排水口に数秒間水を流すことで臭気を防ぐことが出来ます。
原因は様々ですが解決は可能です。流れにくい主な原因として、 ①異物の流入による排水管の詰まり ②ポンプの故障や冠水などによる浄化槽内の満水 ③汚水を流した時に空気の逃げ場がない(ダブルトラップ) ④清掃時期 などが考えられます。完全に詰まってしまうと浄化槽があふれる場合がありますので、保守点検業者へご相談下さい。
少しの時間の停電であれば問題ありません。停電中はブロワが停止しますが、通常、復電後に自動で運転を再開します。(タイマーが機能している場合、復電した数時間後に運転再開する場合があります。)そのため、数時間程度の停電であれば特に問題はないと考えられます。なお、古くなったブロワでは停電により内蔵タイマのバッテリーが消失してしまう場合があり、時刻の再設定が必要となります。もし、停電終了後数時間経ってもブロワが動いていない場合は、保守点検業者へご相談下さい。
ペットの糞は浄化槽へ流さないようお願いします。ペットの糞は時間が経つと白く固まり、水に溶けない場合もあります。トイレや浄化槽内で詰まりの原因となったり、毛繕いをした毛が糞に混ざり槽内で固着する事例もあります。糞は家庭ごみとして処理されている地域が多いので地元自治体のごみ処理担当窓口にお問い合わせをお願いします。
問題ありません。ご使用ください。最近では全自動で掃除するトイレが販売されております。取扱説明書に記載されている使用上の注意をお守りいただければ問題ないと思います。カタログや取扱説明書を確認すると、専用洗剤(中性)もしくは市販の台所用合成洗剤(中性)を使用し、3ヶ月で250ml程度の使用量となっております。カタログを基に単純計算すると3ヶ月で5㎥の洗い水を使用し250mlの洗剤がなくなるということですので、浄化槽には問題ないと思われます。取扱説明書に記載されている使用上の注意をよくご確認いただき、ご使用をお願いします。なお、節水型便器として泡で流すタイプのものは簡易水洗トイレ用ですので使用しないでください。